ソースコードなどをバージョン管理しながらインターネット上で公開できるサービス「GitHub」を GUI で操作する無料のアプリ「GitHub Desktop」を用いて、すでにプログラムのファイルなどが存在するプロジェクトフォルダのルートディレクトリに新規リポジトリを作成する手順と結果を紹介します。

※ GitHub Desktop Version 3.4.18 (x64) を使用します。
前回の記事
前回は、「GitHub」を GUI で操作する無料のアプリ「GitHub Desktop」を用いて、ローカルに新規リポジトリを作成する手順と、作成してアプリで管理しているリポジトリを除去する手順を紹介しました。
GitHub Desktop アプリで GIT 管理にファイルを追加する方法
GitHub Desktop アプリで Git のバージョン管理にファイルを追加するためには、管理しているリポジトリのフォルダにファイルを置く必要があります。
早速、作成したリポジトリへファイルを追加してみましょう。先ほど「Local Path」に指定したディレクトリへ、エクスプローラーなどで任意のファイルを追加して下さい。
【入門】Github Desktopとは?インストール・使い方 – カゴヤのサーバー研究室
誤解を恐れずに言えば、 GitHub Desktop アプリの GIT 管理は、ウェブサービス GitHub のための GIT 管理だと思います。
今回、既存のプロジェクトフォルダを GitHub Desktop アプリのリポジトリのフォルダに指定した理由は、ローカルのプロジェクトのファイルと GitHub 公開用のリポジトリのファイルを分けずに、ファイルのコピーによる重複管理を防ぐためです。
※公式ガイドで確認したものではなく、我流のため、自己責任でご利用ください。
プロジェクトフォルダとは別の場所に空のフォルダを用意して、 GitHub Desktop アプリ用のリポジトリをそこに作成して、GitHub にアップロードしたいファイルを、プロジェクトフォルダからリポジトリ用のフォルダにコピーして、ファイルを追加することもできます。
既存のプロジェクトフォルダに新規リポジトリを作成
GodotEngine4 のプロジェクトフォルダを例にして、新規リポジトリを既存のプロジェクトフォルダに作成する手順を紹介します。
※プロジェクトフォルダにはアプリを作成するためのプログラムやリソースファイルが含まれています。
GitHub Desktop アプリで「Create a New Repository on your local drive…」ボタンを押すか、メニュー「File」→「New repository」を選択します。

前回と同様に、リポジトリの名前、そのリポジトリを置く Local path、リポジトリの簡易説明を記述する Description などを設定して Create repository ボタンを押します。
このとき、 Local path には、プロジェクトフォルダのひとつ上のフォルダパスを指定します。
これは、リポジトリとなるフォルダは、 Local path/Name フォルダになるからです。
そして、 Name には、プロジェクトフォルダと同じ名前を指定します。
また、前回と同様に Initialize this repository with a README にチェックをいれて README.md ファイルを、 License で MIT License を選択して Mit License の LICENSE ファイルを自動的に作成します。

リポジトリ作成直後に全ファイルがコミットされてしまう
すでにファイルが存在するフォルダ(Local path\Name\)を指定して、リポジトリを作成すると、すぐにそのフォルダ内の全てのファイルが Changes のリストに読み込まれます。

そして、全ての Changes にあげられたファイルが自動的にローカルにコミットされました。

自動的に行われたコミットの取り消し
このコミットは、 History タブで表示されるコミット履歴(例では Initial commit)を右クリックして表示されるメニュー「Undo commit」で取り消せます。

Undo commit を行うと、コミット前の状態に戻り、 Changes タブのリストにリポジトリに指定したフォルダ内の全てのファイルがリストアップされました。

必要に応じて、これらのファイルの中からコミットしてローカルの GIT 管理に追加しましょう。
プロジェクトフォルダに追加されたファイル・フォルダ群の確認
GodotEngine4 のプロジェクトフォルダに、GitHub Desktop アプリでリポジトリを新規作成すると、以下のファイル・フォルダ群が追加されたことが確認できました。
- .git フォルダ
- .gitattributes
- LICENSE (選択した場合のみ)
- README.md (チェックした場合のみ)

これは前回、空のフォルダで新規リポジトリを作成した際と同じファイル・フォルダ群です。
追加したリポジトリの削除(我流)
以下は、プロジェクトフォルダに新規リポジトリを作成した後に、手動で戻した際の手順です。
※我流ですので自己責任でご利用ください。
GitHub Desktop アプリの左上の Current repository の右側にある▼ボタンを押して、リポジトリのリストを表示して、削除したいリポジトリを右クリックして表示されるメニュー「Remove」を選択します。

確認ダイアログで Remove ボタンを押します。
以上で、 GitHub Desktop アプリの管理から、そのリポジトリがはずされました。
しかし、まだ、git のデータは残っています。

前回の記事と同じく、 GitHub Desktop アプリによるリポジトリ作成時に追加されたファイル・フォルダ群を削除します。
- .git フォルダ
- .gitattributes
- LICENSE (選択した場合のみ)
- README.md (チェックした場合のみ)

以上で、プロジェクトフォルダに、 GitHub Desktop アプリを用いて作成したリポジトリの除去と削除が行われ、リポジトリ作成前の状態に戻りました。
まとめ
今回は、ソースコードなどをバージョン管理しながらインターネット上で公開できるサービス「GitHub」を GUI で操作する無料のアプリ「GitHub Desktop」を用いて、すでにプログラムのファイルなどが存在するプロジェクトフォルダのルートディレクトリに新規リポジトリを作成する手順と結果を紹介しました。
参照サイト Thank You!
- GitHub Japan | GitHub
- GitHub Desktop | Simple collaboration from your desktop
- GitHub Desktop を使った最初のリポジトリ作成方法 – GitHub Docs
- ファイルをリポジトリに追加する – GitHub Docs
- 【入門】Github Desktopとは?インストール・使い方 – カゴヤのサーバー研究室
- Godot Engine – Free and open source 2D and 3D game engine
記事一覧 → Compota-Soft-Press
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