全2話で、Git のクライアントソフト TortoiseGit を用いて、サブモジュールのリモート URL を GitHub のオリジナルのリモートリポジトリからフォークした自身のリモートリポジトリへ変更したことのコミットと、サブモジュールの変更のコミットとそのコミットをフォークした自身のリモートリポジトリへ Push する手順とその結果を紹介します。

※ TortoiseGit-2.17.0.2-64bit を使用します。
※ 2025 年 8 月 2 日現在の情報です。
前回の記事
前半の記事は以下です。
サブモジュールの変更コミットをリモートリポジトリに Push する
前半でサブモジュールの変更をサブモジュール用のリポジトリにコミットしました。
その変更を、リモートリポジトリ(GitHub でオリジナルからフォークした自身のリポジトリ)に Push します。
※前半で、リモート URL の変更はリポジトリにコミットしています。
エクスプローラで、サブモジュールのフォルダ(例では third_party/Gut )を開いて、右クリックして表示されるメニュー「TortoiseGit」→「プッシュ」を選択します。

表示されたプッシュのダイアログでは、「宛先」枠の「リモート」ラジオボタンとリストのリモート名 origin がデフォルトで選択されています。
※リモート名の origin という名前はサブモジュールの URL を .gitmodules で設定したときに割り当てられたと思います。
その右側の「管理」ボタンを押すと「設定」ダイアログの「Git」→「リモート」のページが開かれます。
「リモート」のリストから、選択されているリモート名(例では origin)を選択すると、 URL のテキストボックスに Push などを行うリポジトリの URL を確認できます。
今回は GUT からフォークした自身の GitHub リポジトリの URL であることを確認しました。
確認したら「設定」ダイアログを右下の「キャンセル」ボタンで閉じます。

プッシュのダイアログのオプション「 Putty 鍵の自動ロード (A)」は使用しないのでチェックを外しました。
宛先のリモートのラジオボタンが選択されていることと、リモート名を確認して OK ボタンを押します。

以上で、サブモジュールの main ブランチに対して前半で行った変更のコミットを、リモートリポジトリ(オリジナルからフォークした自身のリポジトリ)に Push できました。

以下は、 Push を行った際に表示された上図のログです。
git.exe push --progress -- "origin" main:main
Enumerating objects: 46, done.
Counting objects: 100% (46/46), done.
Delta compression using up to 12 threads
Compressing objects: 100% (18/18), done.
Writing objects: 100% (28/28), 3.17 KiB | 3.17 MiB/s, done.
Total 28 (delta 26), reused 9 (delta 9), pack-reused 0 (from 0)
remote: Resolving deltas: 100% (26/26), completed with 17 local objects.
To https://github.com/sakura-crowd/Gut.git
7929230..5043bfe main -> main
Push 先の GitHub の自身のリポジトリを確認
GitHub のリモートリポジトリ(例ではオリジナル bitwes/Gut からフォークした自身のリポジトリ)「sakura-crowd/Gut」にアクセスします。
今回、サブモジュールで変更があった2つのフォルダ gut/fonts と gut/gui の Push する前後のコミットメッセージを比較すると、 Push した後は、変更した各ファイルのコミットメッセージが、前半でサブモジュールのコミットで入力したメッセージに変わっています。
以下は、gut/fonts フォルダの Push 前後のスクリーンショットです。


以下は、gut/gui フォルダの Push 前後のスクリーンショットです。


まとめ
今回は、全2話で、Git のクライアントソフト TortoiseGit を用いて、サブモジュールのリモート URL を GitHub のオリジナルのリモートリポジトリからフォークした自身のリモートリポジトリへ変更したことのコミットと、サブモジュールの変更のコミットとそのコミットをフォークした自身のリモートリポジトリへ Push する手順とその結果を紹介しました。
参照サイト Thank You!
- Git
- TortoiseGit – Windows Shell Interface to Git
- GitHub
- bitwes/Gut: Godot Unit Test. Unit testing tool for Godot Game Engine.
- sakura-crowd/Gut: Git サブモジュールとして Godot4 プロジェクトに配置して利用するために、Godot4 エディタによる警告の解消と自動変換による差分をコミットしたリポジトリです。フォーク元:https://github.com/bitwes/Gut
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