Mixcraft 9 RS の MIDI キーボードの遅延(レイテンシー)対策

今回は、Humble Bundle で 2023 年 10 月末まで開催中の Level Up Remix で購入した DAW ソフト Mixcraft 9 Recoding Studio で MIDI キーボードを再生する際に発生する遅延を解消する手順を紹介します。

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使用する MIDI キーボード

Mixcraft 9 Recording Studio に接続する MIDI キーボードは「Keystation Mini 32 III」です。

Keystation MINI 32 Mk 3 の公式サイトの画像

比較的安価で評判も悪くなかったので、初心者の筆者が始めるにはちょうど良いと思い購入しました。
リンク先の説明にもある通り、 USB に差し込むだけで自動的にドライバーがインストールされて利用できます。
#電力を安定供給するために、複数の USB デバイスが接続されている USB ハブの場合は、セルフパワー形式( USB ハブ自体がコンセントから電源を供給する) が必要と書かれていましたが、バスパワー形式 (コンセントは不要で、USB ポートから電力を供給する)でも何とか認識しました。しかし、電力が安定しないためか、PC 起動時などに認識されないことがあり、抜き差しをする必要がありました。やはり、説明通り、セルフパワーの USB ハブに変えたほうが良いかもしれません。

Cakewalk by Bandlab でも MIDI 入力デバイスとして選択できました。

Keystation MINI 32 Mk 3 は Cakewalk by Bandlab でも認識されて MIDI 入力デバイスとして利用できました

Mixcraft 9 RS では最初から音が出ました(1秒程度遅延)

Cakewalk by Bandlab を閉じて、Mixcraft 9 Recording Studio を起動します。
起動直後のダイアログでは右下の OK ボタンを押して新規プロジェクトで開きました。

MIDI キーボード(Keystation MINI 32 MK 3 )の鍵盤を押すと、それに対応してトラック1の Acoustic Piano の音色でスピーカーから音が出力されました。
音のボリュームを表す緑色のメーターが入力に応じて変化します。

Mixcraft 9 RS 新規プロジェクトで起動直後に Acoustic Piano のトラックで MIDI キーボードの入力が再生されました..

しかし、MIDI キーボードで入力して1秒程度経過した後に音がなる遅延が気になります。

MIDI 入力の遅延の理由の一つはバッファサイズ

MIDI キーボードの入力が遅れて再生されるのは、バッファサイズが影響しています。
参照:【基本用語】最適なバッファサイズって? – Dirigent

バッファサイズは、 MIDI からの入力データを一時的にためておくデータ置き場の大きさです。
バッファサイズが大きければ、処理速度が遅い PC でも、余裕をもって出力することができます。しかし、その分、遅延(レイテンシー)が大きくなります。

バッファサイズを小さくすると、遅延は減りますが、 MIDI からの入力データを処理しきれなくなる可能性があるので、 PC の処理速度に応じた小さめのバッファサイズを選択するようにしましょう。

#Cakewalk by Bandlab で遅延を感じなかったのは、このバッファサイズが Mixcraft 9 Recording Studio より小さいからかもしれません。

Mixcraft 9 RS のバッファサイズの変更

Mixcraft 9 RS でバッファサイズを変更するには、ツールバーの歯車ボタンを押して「 Mixcraft の個人設定」ダイアログを表示します。

Mixcraft 9 RS のツールバーの歯車ボタンを押して個人設定ダイアログを表示します..

「 Mixcraft の個人設定」ダイアログの左側のリストで「サウンド・デバイス」を選択すると、右側にバッファサイズや遅延時間が表示されます。
デフォルトの設定では、バッファサイズが 16384 で、レイテンシ(ミリ秒の遅延時間)は 743.0 ミリ秒ありました。1 秒未満ですが 0.743 秒とかなり大きな遅延です。

Mixcraft 9 RS の個人設定ダイアログのサウンドデバイスのページでバッファサイズと遅延時間を確認できます..

バッファサイズを選択可能な最小の値である 2048 に変更しました。
また、バッファの数もわずかにレイテンシを下げるので、8 から 4 に変えて、レイテンシを 50 ミリ秒未満に抑えました。

Mixcraft 9 RS の個人設定ダイアログのサウンドデバイスのページでバッファサイズを減らすと遅延時間が減りました..

OK ボタンを押して「 Mixcraft の個人設定」ダイアログを閉じます。
バッファサイズを減らした後、MIDI キーボードで入力すると、遅延を感じずにピアノの音が出力されました。

Mixcraft 9 RS でバッファサイズを変更した後は MIDI キーボード入力後に遅延を感じずにピアノの音が再生されました.

まとめ

今回は、Humble Bundle で 2023 年 10 月末まで開催中の Level Up Remix で購入した DAW ソフト Mixcraft 9 Recoding Studio に MIDI キーボード(Keystation MINI 32 MK3)を接続して入力した際に 1 秒程度の遅延が発生する問題について、バッファサイズの変更による対処方法を紹介しました。

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参照サイト Thank You!

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