無料ソフト LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定

wav ファイル音声データに含まれるループ設定などのメタデータを評価・作成・操作できる、オープンソースの無料ソフト LoopAuditioneer を用いて、 wav ファイルにループする始点と終点の情報を追加する手順を紹介します。
ループポイントを追加した wav ファイルを読み込み、イントロからループの繰り返しまでの wav ファイルの音声の再生確認します。

LoopAuditioneer の導入

LoopAuditioneer アプリのインストールと起動については以下の記事を参照してください。

ループポイントを設定する wav ファイルの読み込み

LoopAuditioneer アプリは、作業フォルダの中にある wav ファイルループポイントを設定できます。
ループポイントを設定したい wav ファイルは、事前に一つのフォルダにまとめておきましょう。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する1

LoopAuditioneer アプリを起動して、ツールバーの左から1番目の Select working folder ボタンを押します。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する2

先ほど wav ファイルを置いたフォルダを作業フォルダとして選択します。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する3

ウィンドウの左側のリストに、選択した作業フォルダにある wav ファイルの情報が表示されました。
Loops の項目には 0 が表示されていて、まだループポイントを設定していない wav ファイルであることが確認できます。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する4

左側のリストから、ループポイントを設定する wav ファイルダブルクリックで選択すると、波形表示されました。
※ループポイントが設定してある場合は左上に Loop の情報も表示されます

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する5

始点と終点のサンプル数の確認

ループポイントを設定するためには、サンプル単位で、始点と終点を指定する必要があります。

サンプル単位の位置は、無料の音声編集ソフト Audacity に wav ファイルを読み込ませて、プロジェクトのサンプリング周波数wav トラックのものに合わせて、サンプル数を表示すると、確認しやすいです。

詳しくは以下の記事を参照してください。

今回は下図のように選択範囲301950 から 585600 サンプル数の部分をループポイントに設定します。

Audacity 音声ファイルにプロジェクトのサンプリング周波数を合わせる8

ループポイントの作成

LoopAuditioneer アプリのツールバーの Create a new loop ボタンを押します。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する6

Loop parameters ダイアログの Loop start 項目に始点のサンプル数、 Loop end 項目に終点のサンプル数を入力して Ok ボタンを押します。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する7

ウィンドウの右上Loop 1 という追加され、指定した始点・終点などのループの情報が表示されました。
波形の部分では、 Loop 1 に対応するループ範囲赤色の枠で囲まれ、枠内の左上には Loop 1 を表す L1 という文字が表示されています。
※ Loop end に指定した 585600 より 1 サンプル少なくなりましたが、おそらく範囲が 585599 までだったためだと思います。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する8

ループポイントを設定した wav ファイルを別名で保存

ループポイントを設定した wav ファイル別名保存します。
ツールバーの Save file with new name ボタンを押します。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する9

別の名前で、今回は同じフォルダ内保存します。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する10

左側のリストが自動的に更新されて、ループポイントを設定した wav ファイルが表示・選択されています。
左側のリストの Loops の項目1 になっていて別名で保存した wav ファイルにループポイント 1 つ設定されていることが確認できます。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する11

設定したループを再生して確認

ツールバーの Play ボタンを押すとイントロの最初の部分から再生が行われ、ループポイントの始点を通過した後は、ループポイントの終点まで再生するとループポイントの始点から繰り返して再生されることを確認できました。
※ツールバーの Stop ボタンで停止と再生位置を最初の位置にリセットできます。
※ wav ファイルに保存されたループポイントの扱いはアプリによって変わります。

LoopAuditioneer で wav のループポイントを設定する12

以下は、イントロから再生されてループ部分繰り返す音楽の再生結果の動画です。

音楽は Lovely Composer アプリのランダム作曲で作成されたものです。
ランダム作曲については以下の記事を参照してください。

まとめ

今回は、wav ファイル音声データに含まれるループ設定などのメタデータを評価・作成・操作できる、オープンソースの無料ソフト LoopAuditioneer を用いて、 wav ファイルにループする始点と終点の情報を追加する手順を紹介しました。
ループポイントを追加した wav ファイルを読み込み、イントロからループの繰り返しまでの wav ファイルの音声の再生確認しました。

参照サイト Thank You!

記事一覧 → Compota-Soft-Press

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