エクスプローラで Git 操作ができるクライアントソフト TortoiseGit を用いて、ローカルリポジトリの現在のブランチの最新の状態にタグを作成して、それをリモートリポジトリにプッシュする手順を紹介します。
その後、タグを作成した後のローカルリポジトリ、タグをプッシュされたリモートリポジトリで、リビジョングラフを用いてタグを確認します。

※ TortoiseGit-2.17.0.2-64bit を使用します。
前回の記事
全5話で、GodotEngine4 用の自作アドオンを開発するために、アドオン部分 (ScUtil) と、それを開発するプロジェクト部分 (ScUtilDev) の2つの Git リポジトリを作成し、それらを Git サブモジュールで連携してバージョン管理する構成を作成して、Gut のユニットテストを行い、プロジェクト全体が正常に動作することを確認しました。
Git のタグとは
Git のタグは、バージョン管理しているリポジトリのある時点での状態(コミット)を指す参照です。
例えば、バージョン 1.0 をリリースした際に、その時点での状態(コミット)に対してタグを作成することで、そのバージョンを指定する際にタグでわかりやすく指定できます。
多くの VCS と同様に Git にもタグ機能があり、歴史上の重要なポイントに印をつけることができます。よくあるのは、この機能を (v 1.0など) リリースポイントとして使うことです。
Git – タグ
ローカルリポジトリでタグを作成
タグを作成するローカルリポジトリの作業ディレクトリをエクスプローラで開いて、右クリックで表示されるメニュー「TortoiseGit」→「タグを作成」を選択します。

「名前」枠の「タグ」項目に作成するタグの名前を指定します。
タグをつける基点を選択します。
今回は現在のブランチの最新の状態(コミット)にタグをつけるので HEAD を選択しました。
タグにつけるメッセージを入力して OK ボタンを押します。

TortoiseGit のリビジョングラフを開くと、現在のブランチの、最新のコミットを指すタグが作成されたことが確認できました。
※リビジョングラフは、リポジトリのフォルダをエクスプローラで右クリックして表示されるメニュー「TortoiseGit」→「リビジョングラフ」で開けます。

作成したタグをリモートリポジトリにプッシュ
ローカルリポジトリで作成したタグを、リモートリポジトリにプッシュします。
通常のプッシュと同様に、「Ref 枠」でローカルとプッシュ先のリモートのブランチ名を指定して、「宛先」枠でプッシュ先のリモートを選択します。
※選択肢のリモートは、「管理」ボタンで開く設定ウィンドウで、リモートの URL と名前を指定して作成できます。
「オプション」枠で「タグを含める」にチェックを入れて OK ボタンを押します。

Git のタグは、デフォルトのプッシュでは送られません。
TortoiseGit の「プッシュ」ダイアログでは、「タグを含める」をチェックして、プッシュします。
タグの共有
デフォルトでは、
Git – タグgit pushコマンドはタグ情報をリモートに送りません。 タグを作ったら、タグをリモートサーバーにプッシュするよう明示する必要があります。 その方法は、リモートブランチを共有するときと似ています。git push origin [tagname]を実行するのです。
–tags オプションをつけてタグをプッシュしました。

git.exe push --tags --progress -- "origin" develop:develop
Enumerating objects: 1, done.
Counting objects: 100% (1/1), done.
Writing objects: 100% (1/1), 196 bytes | 196.00 KiB/s, done.
Total 1 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 0 (from 0)
To G:/Dev/Godot4GD/SakuraCrowd/ScLibProject/remote/sc-util.git
* [new tag] v0.1.0 -> v0.1.0
成功 (828 ms @ 2025/09/11 16:49:09)
–tags
All refs under
refs/tagsare pushed, in addition to refspecs explicitly listed on the command line.コマンドラインに明示的にリストされている refspec に加えて、refs/tags の下にあるすべての refs がプッシュされます。
Git – git-push Documentation と Google 翻訳
リモートリポジトリでタグを確認
プッシュ先のリモートリポジトリで、タグを確認します。
PC 内のリモートリポジトリのリビジョングラフをプッシュ前に確認すると、ブランチが最新のコミットオブジェクトを参照している図が表示されました。
タグは表示されていません。
※リビジョングラフは、リポジトリのフォルダをエクスプローラで右クリックして表示されるメニュー「TortoiseGit」→「リビジョングラフ」で開けます。

プッシュ後に、リビジョングラフを確認すると、ローカルリポジトリで作成したタグが、プッシュ先のリモートリポジトリにも反映されていることが確認できました。
※リビジョングラフは、リポジトリのフォルダをエクスプローラで右クリックして表示されるメニュー「TortoiseGit」→「リビジョングラフ」で開けます。

まとめ
- TortoiseGit では、タグは、ローカルリポジトリのメニュー「タグを作成」で作成できます。
- リモートリポジトリにタグをプッシュする際は「タグを含める」(–tag 相当) にチェックを入れます。
- タグは、 TortoiseGit のリビジョングラフで確認できます。
参照サイト Thank You!
- Git
- Git – タグ
- Git – git-tag Documentation
- Git – git-push Documentation
- TortoiseGit – Windows Shell Interface to Git
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