AI を用いて画像を生成するプラグイン「krita-ai-diffusion」でローカルマネージドサーバにインストールできる、拡散ベースモデル、拡散モデル、機能拡張によく使われている CreativeML OpenRAIL M と CreativeML OpenRAIL M++ のライセンスを調べた結果と、筆者の解釈について紹介します。
※記載しているライセンスの意味は、調べた筆者の解釈なので詳細はライセンス自体をお読みください。

※ Krita のバージョンは 5.2.9 です。
※ krita-ai-diffusion のバージョンは 1.34.0 です。
CreativeML OpenRAIL M ライセンスについての解釈
CreativeML OpenRAIL M license は、規約を守れば商用利用が可能です。クレジット表記の義務は記載されていません。
Stable Diffusion でよく用いられるライセンス CreativeML Open RAIL-M は、商用利用が可能です。
また、クレジットの表記の義務に関して明記されていないので不要と考えられます。
Stable Diffusionと同じように自由に使えます。商用利用も可能です(と派生モデルの作者が言っています)。
【画像生成AI】Stable Diffusion派生モデルを利用・公開するときはライセンスに注意しましょう|はせ@AI Photo
SD2.0, 2.1は「CreativeML Open RAIL++-M」というライセンスですが、これも大丈夫です。違いは、ライセンサーが個人名でなくStability AIになったのと、アップデートの努力義務が削除されているだけです。
CreativeML Open RAIL-Mの商用利用に関する特別な記述はありません。商用目的での使用がライセンスの範囲内で行われる限り許可されることを示唆しています。なので、商用利用を含むすべての利用は、ライセンス内の条件と制限を遵守する必要があります。
モデルのライセンス「CreativeML Open RAIL-M」を読む – 画像生成ドットコム
全文の和訳については他サイト様「CreativeML Open RAIL-M ライセンス 全文和訳(非公式)」を参照してください。
Stable Diffusion のライセンスについては、他サイト様「Stable Diffusionのライセンス(利用規約)の確認方法を解説! | るんるんスケッチ」もわかりやすいです。
CreativeML Open RAIL-M と M++ の違い
Stable Diffusion XL 拡散モデルは、 v1.5 よりも大きいサイズの画像を生成できる拡散ベースモデルです。
ライセンスは、似ている名前ですが若干異なる CreativeML Open RAIL-M++ ライセンスです。
このライセンスも、拡散モデル(DreamShaper 拡散モデルや、Flat-2D Animerge 拡散モデル)、機能拡張のライセンスのベースとして用いられる場合があります。
CreativeML Open RAIL-M と CreativeML Open RAIL-M++ ライセンスは、細かな違いが少しありますが、商用利用や、利用者が守る制限の部分では同じと考えられます。
ライセンスに、「CreativeML Open RAIL-M」と表示されているものを使えば、だいたい心配ありません。Stable Diffusionと同じように自由に使えます。商用利用も可能です(と派生モデルの作者が言っています)。
【画像生成AI】Stable Diffusion派生モデルを利用・公開するときはライセンスに注意しましょう|はせ@AI Photo
SD2.0, 2.1は「CreativeML Open RAIL++-M」というライセンスですが、これも大丈夫です。違いは、ライセンサーが個人名でなくStability AIになったのと、アップデートの努力義務が削除されているだけです。
ライセンスの注意点
krita-ai-diffusion のローカルマネージドサーバにインストールできる項目のライセンスには、CreativeML Open RAIL-M と CreativeML Open RAIL-M++ ライセンスが多く出てきます。
しかし、以下のように、そのライセンスに条件が追加されている場合もあるので注意しましょう。
ベースとして用いていて、追加の付属書がある場合もある
この CreativeML OpenRAIL M ライセンスは、 krita-ai-diffusion のローカルマネージドサーバにインストールできる項目の多くが、ベースのライセンスとして使用しています。
それらの項目の中には、付属書 B を追記する形で、ライセンスの内容を追記している場合もあります。
サイトによっては、ページに追加の条件がある場合もある
サイトによっては、さらにそのライセンスに条件が追加され、クレジットの表記を義務付けている場合もあるので、公開している各サイトを確認しましょう。
さらにCivitaiがややこしいのは、CreativeML Open RAIL-M には無い下記の制限を選択できる点です。しかもこれは変更履歴が残りません。
まとめ
今回は、AI を用いて画像を生成するプラグイン「krita-ai-diffusion」でローカルマネージドサーバにインストールできる、拡散ベースモデル、拡散モデル、機能拡張によく使われている CreativeML OpenRAIL M と CreativeML OpenRAIL M++ のライセンスを調べた結果と、筆者の解釈について紹介します。
参照サイト Thank You!
- Krita | デジタルでのお絵描きと創造の自由を
- Acly/krita-ai-diffusion: Streamlined interface for generating images with AI in Krita. Inpaint and outpaint with optional text prompt, no tweaking required.
- 【画像生成AI】Stable Diffusion派生モデルを利用・公開するときはライセンスに注意しましょう|はせ@AI Photo
- モデルのライセンス「CreativeML Open RAIL-M」を読む – 画像生成ドットコム
- CreativeML Open RAIL-M ライセンス 全文和訳(非公式)
- Stable Diffusionのライセンス(利用規約)の確認方法を解説! | るんるんスケッチ
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