Discord は、さまざまな趣味ごとに用意されたサーバーの中で会話や交流が楽しめるプラットフォームです。
今回は、 2024 年 3 月に公開された Discord 上で動作するアプリを作成するための「Discord 埋め込みアプリソフトウェア開発キット (SDK) 」のインストールの手順を紹介します。
PC ローカルで開発中の Discord 埋め込みアプリをインターネット上に公開して安全にテストするために cloudflared をインストールする手順も紹介します。
前回の記事
前回は、Discord 埋め込みアプリソフトウェア開発キット (SDK) のインストールに必要な Node.js と npm のインストールの手順を紹介しました。
Discord 埋め込みアプリ SDK をインストールする 2 つの方法
SDK をインストールするには git または npm コマンドを使う方法があります。
今回は、前回インストールした npm コマンドを使います。
git コマンドを使った SDK のインストールは以下のコマンドで行います。
git clone https://github.com/discord/embedded-app-sdk.git詳しくは、他サイト様「Discord内で動作するゲームやアプリの開発キット（SDK）の環境構築からHello World #環境構築 – Qiita」を参照してください。
SDK の npm によるインストール
前述のように SDK をインストールするもう一つの方法は npm コマンドを用いることです。
npm コマンドを実行するためにコマンドプロンプトを起動します。
Windows 10 の場合は、左下のボックスに「コマンドプロンプト」と入力して、検索結果からコマンドプロンプトを選択して起動できます。
以下の nmp コマンドを入力すると Discord 埋め込みアプリ SDK がインストールされます。
npm install @discord/embedded-app-sdknpm コマンドが使えない場合は、前回の記事を参照してください。
The package-lock.json file was created with an old version of npm, so supplemental metadata must be fetched from the registry.
This is a one-time fix-up, please be patient…
package-lock.json ファイルは古いバージョンの npm で作成されているため、追加のメタデータをレジストリからフェッチする必要があります。 これは 1 回限りの修正です。しばらくお待ちください。
メッセージに従い、もう一度同じコマンド「npm install @discord/embedded-app-sdk」を入力すると WARN の警告文が消えました。
cloudflared とは
Discord 埋め込みアプリ SDK をインストールしました。
次は、ローカル開発サーバー（自身のパソコンで動作するサーバー）で、開発中のアプリをインターネット上に安全に公開してテストを行うために cloudflared を以下のコマンドでインストールします。
cloudflared コマンドを実行することでローカルホストのサービスに、インターネットでアクセスできる cloudflared が作成したそのローカルホスト専用の URL が発行され、その URL で外部からテストが可能になります。
Cloudflare Tunnel は固定のパブリックIPアドレスを使うこと無く、自宅にあるウェブサーバーやSSHサーバーに、自宅の外からアクセスできるようになる便利なサービスです。
（省略）
このサービスを使って嬉しいことは、
Cloudflare Tunnel を使って自宅をデータセンターみたいにする
- レンタルサーバーやホスティングサービスを使わずに、無料でウェブサイトを公開できる(Cloudflare Tunnel 使うだけなら無料)。
- SSH で自宅の Linux サーバーに接続できるようになるので、検証用サーバーとして活用できる。例としては、、、
- Linux のツールやソフトウェアの挙動確認を行う環境として利用
- プログラムの作成、実行する環境として利用
- etc…
cloudflared のインストール
cloudflared のインストールのために先ほどと同じくコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを入力します。
※インターネットに公開して外部からテストを行う必要がない場合（localhost での確認だけで十分な場合）は必要ありません。
winget install --id Cloudflare.cloudflared「すべてのソース契約条件に同意しますか？」というメッセージが表示されるので、同意する場合は y を入力してエンターキーを打ちます。
ソース契約条件は、以下の 6 行目に書かれている URL「販売条件 – Microsoft Store」に記載されています。
Microsoft Windows [Version 10.0.19045.4291]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\Users\user>winget install --id Cloudflare.cloudflared
'msstore' ソースでは、使用する前に次の契約を表示する必要があります。
Terms of Transaction: https://aka.ms/microsoft-store-terms-of-transaction
ソースが正常に機能するには、現在のマシンの 2 文字の地理的リージョンをバックエンド サービスに送信する必要があります (例: "US")。
すべてのソース契約条件に同意しますか?
[Y] はい [N] いいえ: yその後、数秒でインストールが完了しました。
見つかりました cloudflared [Cloudflare.cloudflared] バージョン 2024.4.1
このアプリケーションは所有者からライセンス供与されます。
Microsoft はサードパーティのパッケージに対して責任を負わず、ライセンスも付与しません。
ダウンロード中 https://github.com/cloudflare/cloudflared/releases/download/2024.4.1/cloudflared-windows-amd64.msi
██████████████████████████████ 17.4 MB / 17.4 MB
インストーラーハッシュが正常に検証されました
パッケージのインストールを開始しています...
インストールが完了しました
まとめ
今回は、 2024 年 3 月に公開された Discord 上で動作するアプリを作成するための「Discord 埋め込みアプリソフトウェア開発キット (SDK) 」のインストールの手順を紹介しました。
PC ローカルで開発中の Discord 埋め込みアプリをインターネット上に公開して安全にテストするために cloudflared をインストールする手順も紹介しました。
参照サイト Thank You!
- Discord内で動作するゲームやアプリの開発キット（SDK）の環境構築からHello World #環境構築 – Qiita
- 販売条件 – Microsoft Store
- GitHub – cloudflare/cloudflared: Cloudflare Tunnel client (formerly Argo Tunnel)
- Cloudflare Tunnel を使って自宅をデータセンターみたいにする
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