PostScript をインタプリタ形式で実行できる Ghostscript の AGPL 版をダウンロード・インストールする手順を紹介します。
AGPL (AFFERO GENERAL PUBLIC LICENSE) ライセンスや、インストール時に生成される「cidfmap for Windows CJK TrueType fonts」についても、引用をもとに簡単に紹介します。

※ GhostScript のバージョンは 10.05.1 です。
GhostScript とは
GhostScript は、 PostScript などのインタプリタおよび、それを基にしたソフトウェアのパッケージです。
インタプリタ形式なので、一般用途向けのプログラミング環境としても使われます。
Ghostscript(ゴーストスクリプト)は、PostScriptやPortable Document Format (PDF) などアドビのページ記述言語用のインタプリタおよび、それを基にしたソフトウェアパッケージのことである。デュアルライセンスで配布されている。
(中略)
言語インタプリタの形式を採っているため、Ghostscriptは一般用途向けプログラミング環境としても使われる。
Ghostscript – Wikipedia
AGPL ライセンス
AGPL (AFFERO GENERAL PUBLIC LICENSE) ライセンスは、 GPL に似ていて、AGPL ライセンスのソフトウェアを使用することは自由にできます。
ソフトウェアを使うだけならば関係ありませんが、AGPL ライセンスでは、ウェブサービスとして AGPL のソフトウェアを使用した場合も、配布と考え、ソースコードを一緒に配布する必要があります。
GPL の特徴
- 複製・改変・再配布・販売等自由に行なって良い
- ソフトウェアを配布する際は、ソースコードを一緒に配布しなくてはならない
- 再配布するものもGPLライセンスにしなくてはならない
AGPL の特徴
GPL、LGPL、AGPLソフトウェアライセンスについての備忘録 #メモ – Qiita
- 基本はGPLと同じ
- ソフトウェア配布時にライセンスが伝搬する
- SaaSやWebサービスなどで利用することとソフトウェアの配布を同じと考える
- “REST API”などネットワークを介した利用はライセンス伝搬しない
ダウンロード
公式サイト「Ghostscript」にアクセスして、右上の Download ボタンを押します。

ダウンロードするソフトウェアを選びます。
今回は PostScript をインタプリタ形式で実行できる GhostScript リンクをクリックします。

ライセンスと OS 環境の組み合わせで、適したインストーラのリンクをクリックします。
例では、 GNU AGPL ライセンス版で、 Windows (64 bit) 環境用の Ghostscript AGPL Release リンクをクリックします。

インストール
ダウンロードしたインストーラ(例では gs10051w64.exe )を右クリックして表示されるメニュー「管理者として実行」を選択します。
※ UAC (ユーザアカウント制御) ダイアログが表示された場合は同意して進めてください。

GPL Ghostscript のセットアップダイアログが表示されました。
Next ボタンを押します。

規約に同意して「 I Agree 」ボタンを押します。

インストールフォルダを確認・選択して Install ボタンを押します。
※ショートカットは作られなかったので、インストール先のパスをコピーしてテキストエディタなどにメモしておくと良いでしょう。
Ghostscript は好きな場所にインストールすることができますが,日本語等の非 ASCII 文字を含む場所にインストールするのは避けておくのが無難です。
Ghostscript/Windows – TeX Wiki

GPL Ghostscript のインストールが完了しました。
「Generate cidfmap for Windows CJK TrueType fonts」にチェックが入っていることを確認して Finish ボタンを押します。

「cidfmap for Windows CJK TrueType fonts」は、GhostScript が用いる日本語などが含まれているフォントです。
日本語等のフォント (CJK font と呼ばれるもの) は,Ghostscript では CID font を用いることが基本的になっています。
Ghostscript/Windows – TeX Wiki
これを他の CID font や TrueType font に代替させることを主な目的とした設定ファイルが cidfmap です。
インストール時に [Generate cidfmap for Windows CJK TrueType fonts] にチェックを入れておいたならば,この cidfmap は各自の PC に合わせて自動設定がなされます。
インストールが完了しました。 OK ボタンで閉じます。

アプリの起動
インストールしたフォルダの bin の中にある gswin64.exe を実行すると CUI で操作するウィンドウが起動しました。
※ gswin64c.exe はコマンドプロンプトからも利用できます。

まとめ
今回は、PostScript をインタプリタ形式で実行できる Ghostscript の AGPL 版をダウンロード・インストールする手順を紹介しました。
AGPL (AFFERO GENERAL PUBLIC LICENSE) ライセンスや、インストール時に生成される「cidfmap for Windows CJK TrueType fonts」についても、引用をもとに簡単に紹介しました。
参照サイト Thank You!
- Ghostscript
- Ghostscript : Releases
- Ghostscript : Releases (GhostScript)
- GNUアフェロ一般公衆ライセンス – GNUプロジェクト – フリーソフトウェアファウンデーション
- Ghostscript/Windows – TeX Wiki
- Ghostscript – Wikipedia
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