無料で軽快なゲームエンジン GodotEngine4 で Android 用にエクスポートしたアプリには AdMob プラグインを使って Google AdMob の広告を表示できます。
今回は、GodotEngine4 で作成した Android 用アプリに AdMob プラグインを使って Google AdMob の広告を表示する機能を追加して、 GooglePlay ストアにアプリのアップデートを申請します。
※この記事の内容は、アプリ タップ The 宝箱 の開発でも使用しています。
※ GodotEngine のバージョンは 4.1.2 です。 .NET 版ではありません。
※「いらすとや」様の画像を使用しています。
※「ふい字」フォントを使用しています。
※「魔王魂」様のサウンドを動画内で使用しています。
※「無料効果音で遊ぼう!」様のサウンドを動画内で使用しています。
前回の記事
前回は、GodotEngine4 で AdMob 広告を表示する機能を追加したアプリを Android 向けの aab 形式で出力して、GooglePlayConsole にアップロードしました。
今回は、GooglePlayConsole でのアプリのバージョンアップの申請を引き続き行います。
広告表示の追加にともなう申告の更新
広告を表示する機能を追加したため、アプリの申告内容の広告に関する申告を更新します。
※広告をいれる前のアプリで、広告を表示する申告をしたら、広告を表示する機能は入っていないからと逆に申告を受け付けられなかったので、以前までは広告は表示しない申告でした。
広告に関する1件のエラーの説明文の後の「申告を更新」リンクをクリックします。
Google Play Console に広告表示を追加した aab ファイルを最新リリースとして申請しようとすると Android 13 からは広告表示には com.google.android.gms.permission.AD_ID 権限が必要と警告されました。
その後の申告のセクションの「アプリで広告 ID を使用していますか?」の回答に「はい」を選択します。
下にスクロールしていくと「アプリで広告 ID を使用する必要がある理由を選択してください」という質問が表示されるので、「How to declare your Ad ID permission as required by Google Play? – Archive – Godot Forum」に書いてある通りに、「分析」と「広告、マーケティング」をチェックしました。
さらに下にスクロールすると「Android 13 をターゲットとする際にマニフェストファイルに com.google.android.gms.permission.AD_ID 権限が含まれていないことの影響を理解し、今後はリリースエラーを非表示にする」という項目があるので、チェックして、 AD_ID 権限を含まなくてもリリースできるようにします。
#そのかわり Android 13 以降のスマートフォンでは、広告が表示されないか、アプリ自体が表示されない可能性があるようです。筆者のスマートフォンは Android 11 だったので広告は表示されました。
広告に関する申告の更新が済んだら右下の「保存」ボタンを押します。
アプリの新リリースと申告の更新を審査に送信
広告を追加したアプリを新リリースとしてアップロードして、広告に関する申告内容を更新したら、それらを審査に送信します。
広告に関する申告の更新の申請
先ほどの広告に関する申告内容を更新して保存すると「変更箇所を審査に送信する準備ができました」と表示されたので「審査に送信」ボタンを押しました。
#このあとアプリの新リリースについても審査に送信するので、もしかしたら一括で行う方法があればそちらのほうがが効率が良いかもしれません。
「変更を審査に送信しますか?」ダイアログが表示されるので「変更を審査に送信」ボタンを押します。
#審査は通常7日以内に完了とありますが、筆者の場合は翌日にはアップデートの審査が通りました。最初のアプリの申請の際も24時間以内に審査が通りました。
アプリ自体の更新の申請
先ほど新しいリリースを作成して、広告を追加したバージョンコード3のアプリを aab 形式でアップロードしました。
それについての更新の申請を行います。
アプリの「製品版」ページを表示します。
トラックの概要を見ると、アップロードした直後は「未公開のリリース:3(1.3)」と表示されています。
下側の「リリースダッシュボード」タブを選択してから右上の「リリースを編集」ボタンを押します。
リリースの編集では、リリース名とリリースノート(リリースの内容)を入力します。
リリース名には、バージョンコードとバージョン名を設定しました。
リリースノートには、今回のリリースで追加した広告を表示する機能について記述しました。
説明文は最初から入力されている <ja-JP> タブの間に日本語で入力します。
入力が済んだら右下の「次へ」ボタンを押します。
「製品版リリースの作成」ページが表示されます。
先ほどは広告に関するエラーメッセージが出ていた部分は、広告に関する申請の更新を行ったので表示されなくなりました。
右下の「保存」ボタンを押します。
「公開の概要」ページで「1件の変更を審査に送信」ボタンを押します。
「現在の審査に 1 件の変更を追加しますか?」ダイアログで「変更を追加」ボタンを押します。
#すでに広告に関する申告の更新を審査に出していたので、追加という扱いになったと思われます。
審査の結果、変更が承認されると最新のリリースが自動的に公開されます。
審査中は、アプリの製品版のページのトラックの概要に「審査中のリリース3(1.3)」と表示されました。
製品版のページを定期的に更新して、審査が完了するのを待ちました。
広告追加版のアップデート後のアプリのインストールと実行
アップデートを申請して2時間程度してから、 TapTheTakarabako アプリの製品版のページを確認すると、トラックの概要で「最新リリース:3(1.3)」となっていて、アップロードしたバージョンコードのアプリがリリースされています。
下側の「リリース」タブでは 「Google Play で公開」と日付とともに書かれています。
GooglePlay アプリを起動して、TapTheTakarabako のアプリをアップデートして起動すると、バージョンアップで追加した AdMob の広告が表示されました。
まとめ
今回は、無料で軽快なゲームエンジン GodotEngine4 で作成した Android 用アプリに AdMob プラグインを使って Google AdMob の広告を表示する機能を追加して、 GooglePlay ストアにアプリのアップデートを申請しました。
アップデートの審査前後の状態により、アプリの製品版ページのトラックの概要の表示内容が未公開、審査中、最新リリースに変わることもわかりました。
参照サイト Thank You!
- Google Play Console
- Google AdMob – モバイルアプリの収益化
- Godot Android library — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント
- AdMob – Godot Asset Library
- GitHub – poing-studios/godot-admob-android: Godot’s AdMob Plugin for Android with support for Mediations.
- AdMob Plugin for Godot v4.1+ | Android & iOS Tutorial | v3.0.0 – YouTube
- godot-admob-plugin/README.md at master · poing-studios/godot-admob-plugin · GitHub
- AdMob – Godot Asset Library
- Godot AdMob Plugin – Poing Studios
- テスト広告を有効にする | Android | Google for Developers
- スタートガイド | Android | Google for Developers
- バナー広告 | Android | Google for Developers
- AdMob ポリシーと制限事項 – Google AdMob ヘルプ
- アプリ ID と広告ユニット ID を確認する – Google AdMob ヘルプ
- アプリの準備について – Google AdMob ヘルプ
- Godot 4 Android Export Tutorial – YouTube
- How to declare your Ad ID permission as required by Google Play? – Archive – Godot Forum
- Android13以降で必要になった「広告 ID を使用するための権限を宣言する」方法 #Android – Qiita
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