今回は、パソコンの箱を私が気安く開けてしまったせいで、時間の流れがとても遅い西暦4324年の世界に引きづりこまれたときの恐怖体験をお伝えします。
これは、そのときの証拠写真です。かろうじてこれだけは現在に戻った時も残っていました。
蒸し暑い夕方、突然、時間がとまった
話は、2024年の7月、世界的に異常気象が続く蒸し暑い日の夕方までさかのぼります。
私は M.2 NVMe SSD を増設するために、軽々しくPCの蓋を開けてしまいました。
しかし、そのときは部品が足りないことに気づき、外したグラフィックボードを直して、再び箱を閉じ、いつものように電源をいれました。
そのとき、いつもとは違う画面が現れ、私はわずかに意識が遠のいたことを覚えています。
「だから、あれほど軽々しくパソコンの箱をあけるなと言っただろう」
そう、後ろから声が聞こえた気がしました。
自動回復処理の案内画面が出ましたが、そのあとに求められた PIN がわからず、どうしてよいか途方にくれました。
※ PIN のリセットについては以下の記事を参照してください。
そして、PCの中のわずかな音と、真っ暗な画面が永遠とも思える時間続きました。
私は思わず怖くなり、他のことをしようとその場から逃げ出しました。
そして30分ほど経過してから恐る恐る戻ると、そこにはありえない西暦、 4324 年の日時のデスクトップ画面が表示されていたのです。
しかし、このデスクトップはクリックしても何も反応しません。
まるで4324年7月15日の夕方で時間が止まったようです。
ドスパラのSさんに相談
私は、ふらつきながら、何かあったら相談するようにと言われていた連絡先を思い出しました。
そして、PC に詳しいドスパラのサポートセンターのおねいさんに電話をかけました。
電話を待っている時間は、恐怖で心細くてとても長く感じました。
そしてやっとつながった先のドスパラのおねいさんSさんに、今起きていることを、ありのまま話しました。
Sさんは、穏やかな口調でいくつかの質問や指示をしてくれました。
強制シャットダウンして電源スイッチをオフにして電源ケーブルをぬいて放電をすることや、PCからキーボードとマウス以外のUSB接続をはずすこと、裏で Windows Update が走っているせいで重いのかもしれないからと LAN ケーブルも抜くようにいわれ、その通りにしました。
また起動直後に Del キーを押して BIOS にはいり、 F5 キーで出荷時の BIOS の設定に戻して保存して起動を再開するように言われ、その通りにしました。
そのような作業をして他にもいくつかの確認をしていると、再び現れた時間が止まったデスクトップの画面にわずかにいつものタスクバーが表示されはじめました。
そして、表示時刻も4分進んだ時刻に変わったのです。
「止まっていた時間が少しだけ動き出した」
私は、そのことをなるべく具体的に報告しました。
Sさんはそれを聞いて、少しの沈黙のあと、恐ろしい可能性を話してくれました。
「マザーボードの CPU などが破損・劣化して、いつもより何百倍も遅い処理速度でゆっくりと起動処理が行われているようにみえる」
それを聞いた私は、血の気が引きました。
たしかに、Sさんの言っていることは、起きている怪奇現象を全て説明できるだけの説得力があったからです。
うかつに、基板のどこかを傷つけたかもしれない、その代償はとても大きいと思い恐怖しました。
そして、もしも修理に出すとなれば、送料3000円にPC輸送用の箱2000円をあわせて送料だけで6000円近くすること、点検だけで5000円、修理費なども考えると合計2万~6万円が修理にかかるかもしれないという、眩暈をおぼえるような現実を突きつけられました。
おまけに、修理となればPC作業ができない日が数日はつづくであろうことに、パニックになりかけました。
私は、気丈にSさんの話を聞き、今できる最善を考えました。
そして、可能性はとても低いけれど、ウィンドウズアップデートを全て行いOSが安定するかもしれない可能性にかけ、LANケーブルを接続して一晩あかすことにしました。
その前に、システムドライブの接続がゆるくなって処理速度が遅くなっている可能性を考え、指で抑えられる接続端子やグラフィックボード、電源ソケットを祈りをこめつつ軽くグッグッと押しました。
その後、Sさんに後日再び相談しやすいように6桁のお問い合わせ番号を教えてもらい電話を切りました。
これで明日の朝までに改善がされなければ、Sさんのアドバイスのとおり、修理依頼を出す覚悟をして、血の気がひいた体で、しばらくその場を離れました。
突然現れたメッセージと時間の流れの回復
その場を離れて10分したかどうかの頃です。
私が再びあの恐ろしい画面を見ると、真ん中にエラーダイアログのメッセージが表示されていました。
私は、あわてて、再びドスパラのサポートセンターのおねいさんに電話をかけました。
今回出たおねいさん O さんに、先ほどのお問い合わせ番号を伝えると、今までの出来事を理解してくれて、落ち着いた声で、私の質問を聞いてくれました。
先ほどまではクリックしてもカーソルがグルグルマークになるだけだったのに、スタートボタンを押すとすぐにさまざまな画像やメニューが表示されたのです。
先ほどまで表示されていた西暦4324年の表示も、何事もなかったかのように現代、西暦2024年に戻っていました。
思い切ってウェブブラウザを起動するといつもと同じようにすぐに10個もあるタブを開いてくれました。
私は、Oさんに、もしかしたら、接続部分を軽く押したことで、ハードウェア的な不具合が解消したのではないかと尋ねました。
Oさんはその可能性もあるけれど、OSが不安定な状態である可能性もあるから、大事なデータを今のうちに退避するようにアドバイスをしてくれました。
ウィンドウズアップデートの状態の確認手順を教えてもらい、確認するとLANケーブルをつないだあとの時刻で最終アップデートが行われていることが確認できました。
あとは再起動をして、無事に起動できれば、とりあえず怪奇現象はおさまったと考えて良いかもしれないという話になり、電話の先でそれを見守ってもらいながら、再起動しました。
再起動の間、ちょっと気になった、 PCI Express のオレンジ色のランプの明滅について話しました。
異常だったときは、通電しているとランプがゆっくりと明滅していたのですが、現代にもどって正常に動作している今は、ずっと灯っているのです。
もしかしたら、電源ソケットがゆるくなっていて、マザーボードなどへの電力が不安定だったことを表していたのかもしれません。
Oさんもこれについては、その可能性はあるし、今の状態を見るとハードウェア的な問題は解消されているように思えると仰っていました。
そのように話をしていると、さきほどのBIOSへ誘う画面ではなく、いつもの「ようこそ」と書かれたウィンドウズの画面が表示され、いつもの速度で1分もせずにOSが起動しました。
私は「助かった」そう声を出すので精一杯なほど疲弊していました。
その後、OさんとSさんにお礼を述べ、電話を切りました。
今回の出来事は、今、思いだしても、寒気を感じます。
これからは、軽々しくPCの箱をあけないこと、PCパーツをいじったら接続がきちんとしているか確認をすることを深く心に刻み、今回の恐怖レポートの総括とします。
まとめの代わりのツイート
以下は、その恐怖体験の前後のツイッター(X)です。
参照サイト Thank You!
- お問い合わせ|サポート|ドスパラ公式通販サイト
ドスパラのサポートセンターのクールで優しいおねいさん達に感謝!
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