無料・軽快な 2D/3D ゲームエンジン GodotEngine4 の機能を拡張するアドオンを、自身のプロジェクトフォルダに Git サブモジュールとして配置して、プロジェクト内に別のプロジェクトがある状態で、プロジェクトをエディタで開いた際に表示される「Detected another project.godot ～ The folder will be ignored.」の警告と、その対処例について紹介します。
※ GodotEngine のバージョンは v4.3.stable.official [77dcf97d8] です。
※ Gut のバージョンは 9.4.0 です。
自身のプロジェクト内に別のプロジェクトを置いた場合の警告
アドオンを、GodotEngine4 エディタの AssetLib ワークスペース経由ではなく、そのアドオンの GitHub リポジトリをサブモジュールとして、自身のプロジェクトフォルダに置くと、GodotEngine4 エディタでプロジェクトを開いた際に、「別のプロジェクトを検知したけれど無視します」という警告が出力されます。
下図は、ユニットテスト用アドオン Gut をプロジェクトフォルダにサブモジュールとして配置した際のエディタの警告です。
※これは Gut アドオンに限らず、 GodotEngine のプロジェクトを公開した Git リポジトリをサブモジュールとして自身のプロジェクトに外部プロジェクトを配置した場合に起きる現象と思います。
editor/editor_file_system.cpp:2828 – Detected another project.godot at res://third_party/Gut. The folder will be ignored.
res://third_party/Gut で別の project.godot が検出されました。フォルダーは無視されます。
上図の警告文と Google 翻訳
.gdignore ファイルを外部プロジェクトのフォルダに配置
上記の警告は、エディタが読み込んだプロジェクトの内部に別のプロジェクトファイルが検出されたために発生しました。
この警告は、その別プロジェクトのフォルダやその上位のフォルダに .gdignore という名前の空のファイルを置くことで解消しました。
.gdignore という空のファイルを作成すると GodotEngine がそのフォルダ以下をインポートしないように指示できます。
Godot が特定のフォルダに含まれるファイルをインポートしないようにするには、フォルダ内に
プロジェクトの構成 — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント.gdignoreという空のファイルを作成します (先頭に.が必要です)。
再びエディタを起動して警告が消えたことを確認
警告が表示された別プロジェクトを置いたフォルダの上位のフォルダに .gdignore という空のファイルを置いた後に、エディタで再びプロジェクトを開くと、さきほどの警告は表示されなくなりました。
※.gdignore ファイルの置き場所は、無視させたいフォルダ自身でも大丈夫だと思います。
まとめ
今回は、無料・軽快な 2D/3D ゲームエンジン GodotEngine4 の機能を拡張するアドオンを、自身のプロジェクトフォルダに Git サブモジュールとして配置して、プロジェクト内に別のプロジェクトがある状態で、プロジェクトをエディタで開いた際に表示される「Detected another project.godot ～ The folder will be ignored.」の警告と、その対処例について紹介しました。
参照サイト Thank You!
- Godot Engine – 無料でオープンソースの2D・3Dゲームエンジン
- bitwes/Gut: Godot Unit Test. Unit testing tool for Godot Game Engine.
- Git – サブモジュール
- プロジェクトの構成 — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント
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