Godot4 警告やエラーメッセージを出力する関数の使用例とそのメリット

無料・軽快な 2D / 3D 用のゲームエンジン Godot Engine 4 で、エラーや警告のメッセージデバッガパネルなどに出力できる push_error 関数と push_warning 関数の使用例を、標準出力を行う print 関数と比較しながら、その表示結果の違いメリットについて紹介します。

※ GodotEngine 4.3 を使用しています。.NET 版ではありません。
※スクリプトは自己責任でご使用ください。

push_error, push_warning 関数とは

push_error 関数は Godot のデバッガ下パネルなどにエラーメッセージを追加します。
エラーメッセージは出力されますが、実行している処理は停止しません

void push_error(…) vararg 

Pushes an error message to Godot’s built-in debugger and to the OS terminal.

Note: This function does not pause project execution. To print an error message and pause project execution in debug builds, use assert(false, "test error") instead.

Godot の組み込みデバッガと OS ターミナルにエラー メッセージをプッシュします。

注: この機能はプロジェクトの実行を一時停止しません。エラー メッセージを出力し、デバッグ ビルドでプロジェクトの実行を一時停止するには、代わりにassert(false, "test error") を使用します。
@GlobalScope — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント #method-push-error と Google 翻訳

push_warning 関数は Godot のデバッガ下パネルなどに警告メッセージを追加します。

void push_warning(…) vararg 🔗

Pushes a warning message to Godot’s built-in debugger and to the OS terminal.

Godot の組み込みデバッガと OS ターミナルに警告メッセージをプッシュします。
@GlobalScope — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント #method-push-warning

使用例

以下は、CollisionObject2D 派生のノードが持つ当たり判定領域の Shape2D リソースを得て当たり判定を行う処理一部です。

得た Shape2D リソースの数が 0 ならば、何もしないで処理を終えていましたが、潜在的なバグの可能性もあるので「リソースが見つからなかった」とメッセージ出力するようにします。

同じメッセージを print, push_error, push_warning の3つの関数で出力する処理を追加しました。

	# キャラクターの当たり判定領域 (Shape2D 派生リソース) の配列を取得
	var shape_array = SakuraCrowdCollisionObject2D.get_shape2d_all(body)
	#var shape_array: Array[Shape2D]
	if shape_array.size() < 1:
		print("SakuraCrowdTileMapLayer.get_entered_tiles: Shape2D のリソースがありません")
		push_error("SakuraCrowdTileMapLayer.get_entered_tiles: Shape2D のリソースがありません")
		push_warning("SakuraCrowdTileMapLayer.get_entered_tiles: Shape2D のリソースがありません")
		return entered_tiles	# 0 個の場合は判定できないので空の配列を返します。

エラー・警告メッセージとして出力するメリット

print 関数で出力すると、出力パネルに標準出力メッセージとしてカウント(出力タブの右側の!アイコンの数字)されながら出力されますが、メッセージをクリック・マウスオーバーしても何も起きません

Godot4 print 関数での出力の例

push_error, push_warning 関数でエラー・警告メッセージとして出力すると、デバッガパネルにエラーと警告としてカウントされながら出力されます。

Godot4 push_error, push_warning 関数での出力の例

エラー・警告メッセージマウスオーバーすると、詳細な情報がポップアップ表示されます。

Godot4 push_error, push_warning 関数での出力したメッセージをマウスオーバーすると情報がポップアップ表示されます.

また、クリックするだけですぐにそのエラー・警告メッセージのファイル・行を表示してくれるので、探す手間が省けて便利です。

Godot4 push_error, push_warning 関数での出力したメッセージをクリックするとそのファイルの行を表示してくれます..

まとめ

今回は、無料・軽快な 2D / 3D 用のゲームエンジン Godot Engine 4 で、エラーや警告のメッセージデバッガパネルなどに出力できる push_error 関数と push_warning 関数の使用例を、標準出力を行う print 関数と比較しながら、その表示結果の違いメリットについて紹介しました。

参照サイト Thank You!

記事一覧 → Compota-Soft-Press

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