Humble2D素材メガバンドルセール開催中！ライセンスやDRMフリーは？

Humble Bundle では 2023 年 5 月 23 日午前 3 時まで、ゲーム制作などで使える 2D 画像素材のセール「RPG Asset Mega Bundle (pay what you want and help charity)」を開催中です。
US$1 で 14 アセット、US$18.71 で 43 アセット、 US$20 で 63 アセットの素材集が手に入ります。

Humble Bundle から送られてきたメール「Craft your RPG ⚔️ Epic asset mega-bundle!」の一部 — RPG Asset Mega Bundle (pay what you want and help charity)

今回は、そのセールで販売しているアセットのライセンスについて調べ、筆者なりに解釈したことを紹介します。
また、ライセンスではありませんが、 DRM Free についても説明します。

ライセンス
DRM フリーとは
まとめ
参照サイト Thank You!

ライセンス

今回のセールは「GameDev Market」で販売している商品が対象です。

Humble Bundle のセールのページの Bundle Details の License Terms のリンク先は、「GameDev Market」が定義する Pro License と呼ばれるライセンスのページなので、このセールで販売されているアセットはこのライセンスを守って使用することになります。

※本ページでは、ライセンスの原文を機械翻訳で日本語化して、筆者が解釈した内容を説明しています。ひとつの解釈例としてお読みください。

キーワードについて

Licence 本文中以外で説明されているキーワードについて説明します。

GDN

GDN は GameDev Network の略です。
GameDev Network は、そのウェブサイトの所有・運営をしています。
we, us と同じ意味あいで使うようです。

This website is owned and operated by GameDev Network Limited, a company incorporated in England (company number 8951892; VAT number 202253758) whose registered office is at Baltic Co-Working Space, 12 Jordan Street, Liverpool, UK, L1 0BP (“GDN” or “we” or “us”). Our site features an online marketplace which allows registered users of our site (“Members“) to sell and purchase a licence in respect of Assets (“Marketplace”).

(Google 翻訳)
この Web サイトは、英国で法人化された GameDev Network Limited によって所有および運営されています (会社番号 8951892; VAT 番号 202253758)。その登録事務所は Baltic Co-Working Space, 12 Jordan Street, Liverpool, UK, L1 0BP (「GDN」) にあります。または「私たち」または「私たち」）。当社のサイトには、当社サイトの登録ユーザー (「メンバー」) がアセットに関するライセンスを販売および購入できるオンライン マーケットプレイス (「マーケットプレイス」) が備わっています。
Terms & Conditions | GameDev Market – https://static.gamedevmarket.net/terms-conditions/#pro-licence

Licence (A)

Licence (A) を冒頭から順に引用と Google 翻訳結果で解釈していきます。
※資産はアセットに置き換えています。

Licence (A) の冒頭 4.1 では、購入者に認められている権利が書かれています。

4.1 の文章は、サイトの所有・運営者である GameDev Network (GDN) を介して、販売者（アセットを GDN のサイトで販売する人）から付与されたサブライセンスを通じて、非独占的永久ライセンスを購入者に与えるということだと思います。

4.1. A “Licence” means that the Seller grants to GDN (purely for the purpose of sub-licensing to the Purchaser) and GDN grants (by way of sub-licence thereof) to the Purchaser a non-exclusive perpetual licence to;
「ライセンス」とは、販売者が GDN に（純粋に購入者にサブライセンスを与える目的で）付与し、GDN が購入者に（そのサブライセンスを通じて）非独占的永久ライセンスを付与することを意味します。

(a) では、購入者に与えられるライセンスで、購入したアセットを使用して、ゲームなどの二次的著作物を作成できると書かれているようです。

(a) use the Licensed Asset to create Derivative Works
ライセンスされたアセットを使用して二次的著作物を作成する

非収益化メディア製品と収益化されたメディア製品というのは、非商用・商用のゲームソフトなどが該当すると思います。
その一部に、購入したアセットを使用できます。
アセットを使用できるプロジェクト数に制限はありません。

(b) use the Licensed Asset and any Derivative Works as part of both Non-Monetized Media Products and Monetized Media Products, with no restriction on the number of projects the Licensed Asset may be used in. In either case, the Licensed Assets can be used in Media Products that are either:
ライセンスされたアセットおよび二次的著作物は、非収益化メディア製品と収益化されたメディア製品の両方の一部として使用できます。ライセンスされたアセットを使用できるプロジェクトの数に制限はありません。どちらの場合でも、ライセンスされたアセットはメディアで使用できます。いずれかの製品

アセットは、プライベートで使っても良いし、購入者（アセットを買った人）が商業目的でそのアセットを使って作ったゲームなどを好きな値段で販売できます。

i) used for the Purchaser’s own personal use; and/or

ii) used for the Purchaser’s commercial use in which case it may be distributed, sold and supplied by the Purchaser for any fee that the Purchaser may determine.
i) 購入者自身の個人的な使用のために使用される。および/または

ii) 購入者の商業目的で使用される場合、購入者が定める料金で購入者によって配布、販売、供給される場合があります。

次の 4.2 では、禁止事項が書かれています。

4.2. A Licence does not allow the Purchaser to:
ライセンスでは、購入者は次のことを行うことができません。

アセット内の画像を、ロゴ・商標として使ってはいけません。
これは商標として１人のユーザが使っちゃうと、同じアセットを使っている人が使えなくなったりいろいろ面倒そうだからなのだと思います。

(a) Use the Licensed Asset or Derivative Works in a logo, trademark or service mark;
ライセンスされたアセットまたは派生作品をロゴ、商標、またはサービス マークに使用する。

派生作品の一部としてアセットを使うことは、前述のとおり許可されていますが、それ以外、おそらくつまりアセット自体を販売、再配布することは禁止されています。
アセット自体を売り物にしてはいけないということだと思います。

(b) Use, sell, share, transfer, give away, sublicense or redistribute the Licensed Asset or Derivate Works other than as part of the relevant Media Product; or
(b) 関連するメディア製品の一部として以外で、ライセンスされたアセットまたは派生作品を使用、販売、共有、譲渡、譲渡、サブライセンスまたは再配布すること。また

購入者ではなく、購入者がアセットを使って作ったゲームソフトなどの派生作品を使うユーザーに対する禁止事項のようです。
ユーザーは、そのような派生作品のデータを抽出して外部で使用できるようにしてはいけません。

これはゲームソフトなどの配布物に、データを抽出してはいけませんとユーザに対して書いておく必要があるのかもしれません。

(c) Allow the user of the Media Product to extract the Licensed Asset or Derivative Works and use them outside of the relevant Media Product.
(c) メディア製品のユーザーがライセンスされたアセットまたは派生作品を抽出し、関連するメディア製品の外部で使用できるようにします。

NFT プロジェクトで購入したアセットを使う場合は、別のルールがあるので「read our post on this subject」を参照してください。

NFTとは、
「替えが効かない唯一無二であること」を「ブロックチェーン技術を利用して証明」する技術ということになります。
NFTとは？仕組みや始め方を完全初心者にもわかりやすく徹底解説！ – https://minkabu.co.jp/choice/cc-what-is-nft/

NFT ではないプロジェクトの場合は、これは無視して構わないと思います。

For information on using any Licensed Asset as part of an NFT project, please read our post on this subject.
NFT プロジェクトの一部としてライセンスされたアセットを使用する方法については、この主題に関する投稿をお読みください。

読んでみると、アセット自体を販売したり配布したらダメ、アセットを使って非商用・商用のソフトなどをつくれるし好きな値段でそのソフトを販売しても良い、といった基本的なことが書かれていると思いました。

Licence (B)

Licence (B) は、最初に書いてあるように過去のライセンスです。

5.LICENCE (B) – For purchases made before 00:00 (GMT) on 15th January 2019
2019 年 1 月 15 日 00:00 (GMT) までに購入された場合
Terms & Conditions | GameDev Market – https://www.gamedevmarket.net/terms-conditions/#pro-licence

License (A) はそれ以降に購入された場合なので、今回は Licence (A) に従うことになります。

DRM フリーとは

Humble Bundle のセールのページには「全てのコンテンツは DRM フリーです。(All content is avaialbe DRM-free)」と Bundle Details の下側に書かれています。

DRM (Digital Rights Management) とは、以下の引用のように複製を防ぐための技術を追加したコンテンツのことです。
DRM フリーは、複製を防ぐための技術を追加していないコンテンツのことです。

DRMフリーとは、デジタルコンテンツの無制限な複製を防ぐためのデジタル著作権管理（DRM）技術が追加されていない状態、またはDRMが追加されていないコンテンツのことである。
DRMフリーとは「著作権管理フリー」 (DRM-free) ディーアールエムフリー： – IT用語辞典バイナリ

DRM には、複製自体を禁止したり、複製されたソフトは正常に動作させないような仕組みが施されています。
これは著作権を守るために有意義ですが、ユーザにとっては正規で買ったものでも面倒な手続きが必要だったりするため、ユーザの利便性を向上するためにあえて DRM フリーにしている場合もあります。

DRM Free はライセンスではなく、複製を防止する措置を施していないデジタルコンテンツであることを指しています。

まとめ

今回は 2023 年 5 月 23 日午前 3 時まで開催中の Humble Bundle によるゲーム素材のまとめ売りセール「Epic asset mega-bundle」で販売されているアセットのライセンスについて調べて解釈したことを紹介しました。
海外の素材などを販売できるサイト GameDev Market の pro-license について調べました。
また、 DRM Free についても調べたことを説明しました。