ベクター (svg) 画像も扱えて、タブレットにも対応した、無料・オープンソースのペイントソフト Krita で、 AI を用いて画像を生成するプラグイン「krita-ai-diffusion」でローカルマネージドサーバにインストールできる項目の意味やライセンスを確認しながら数話に分けて紹介します。
※ CreativeML Open RAIL-M/M++ ライセンスについては、「CreativeML OpenRAIL M と M++ のライセンスの解釈」を参照してください。
※ライセンスについては使用するもの以外は基本的に記載しません。また、記載しているライセンスの意味は、調べた筆者の解釈なので詳細はライセンス自体をお読みください。

※ Krita のバージョンは 5.2.9 です。
※ krita-ai-diffusion のバージョンは 1.34.0 です。
前回の記事
前回の Part1 の記事は以下です。
各モデルデータのダウンロード元について
紹介する拡散ベースモデル (Workloads) 、拡散モデル (CheckPoint) 、拡張機能 (ControlNet) の各モデルデータを krita-ai-diffusion がダウンロードする場所については以下の記事を参照してください。
krita-ai-diffusion ローカルサーバの設置 (Part2)
Upscalers (super-resolution)
画像を高画質にしたりする画像復元用のソフトのインストールの選択です。
※例では、デフォルトから変更せず、2つ全部をインストールします。

- HAT Super-Resolution (quality) (デフォルトでは、インストールします)
- Real HAT GAN Super-Resolution (sharper) (デフォルトではインストールします)
CVPR2023 – Activating More Pixels in Image Super-Resolution Transformer Arxiv – HAT: Hybrid Attention Transformer for Image Restoration
CVPR2023 - 画像超解像度トランスフォーマー Arxiv でより多くのピクセルをアクティブ化 - HAT: 画像復元用のハイブリッド アテンション トランスフォーマーXPixelGroup/HAT: CVPR2023 – Activating More Pixels in Image Super-Resolution Transformer Arxiv – HAT: Hybrid Attention Transformer for Image Restoration と Google 翻訳
Checkpoint (拡散モデル) の選択
Stable Diffusion 1.5 を調整した拡散モデルを3つの中から最低1つ選択する必要があります。

Stable Diffusion 1.5 は拡散ベースモデルです。
その拡散ベースモデルに、作りたい絵のジャンルなどの用途に応じて学習・調整を行った Checkpoint (拡散モデル) を1個以上インストールする必要があります。
画像生成の際は、インストールされている拡散モデルを選択します。
Select at least one diffusion model. Control models are optional.
少なくとも 1 つの拡散モデルを選択します。制御モデルはオプションです。Configure Image Diffusion – Krita ダイアログの Connection, Local Managed Server を選択した際のダイアログと Google 翻訳
Serenity (SD1.5 – Photography)
「Acly/SD-Checkpoints · Hugging Face」には説明が一切ないため不明です。
名前から写実的なベースモデルであることが推測されます。
ライセンス「License – a Hugging Face Space by CompVis」のリンク元「Acly/SD-Checkpoints · Hugging Face」のタグには、CreativeML Open RAIL-M と書かれています。
DreamShaper (SD1.5 – Artwork)
「Lykon/DreamShaper · Hugging Face」に書かれているリンク先「DreamShaper – 8 | Stable Diffusion Checkpoint | Civitai」によると、優れた背景やアニメスタイルのキャラクターも撮影できるモデルです。
Original v1 description:
After a lot of tests I’m finally releasing mymixmodel. This started as a model to make good portraits that do not look like cg or photos with heavy filters, but more like actual paintings. The result is a model capable of doing portraits like I wanted, but also great backgrounds and anime-style characters. Below you can find some suggestions, including LoRA networks to make anime style images.元の v1 の説明: 多くのテストを経て、ついにミックスモデルをリリースすることになりました。これは、CG や重いフィルターをかけた写真ではなく、実際の絵画に近い、優れたポートレートを作成するためのモデルとして始まりました。その結果、私が望んでいたようなポートレートを撮影できるだけでなく、優れた背景やアニメスタイルのキャラクターも撮影できるモデルが完成しました。以下に、アニメ スタイルの画像を作成するための LoRA ネットワークなど、いくつかの提案を示します。DreamShaper – 8 | Stable Diffusion Checkpoint | Civitai
ライセンス
ライセンス「DreamShaper License」は上記引用元サイトの lincense タグから移動できます。
以下の付属書B以外は、CreativeML Open RAIL-Mのライセンスと同じです。
DreamShaper モデルで追加されたライセンス部分を見ると、 DreamShaper モデルと、他のモデルをマージして使用する場合は、その別のモデルのライセンスも守ってくださいと読み取れます。
DreamShaper モデル単体で利用する場合は関係なさそうです。
Attachment B
Additional Restrictions
This Attachment B supplements the license to which it is attached (“License”). In addition to any restrictions set forth in the License, the following additional terms apply. The below restrictions apply to the Model and Derivatives of the Model, even though only the Model is referenced. “Merge” means, with respect to the Model, combining the Model or a Derivative of the Model with one or more other models to produce a single model. A Derivative of the Model will be understood to include Merges.
You agree to the following with respect to the Model (each a “Permission”):
Changing Permissions: modify or eliminate any of the applicable Permissions when sharing or making available a Derivative of the Model.
Sale of the Model: Do not sell or license the Model in exchange for a for a fee or something else of value.
添付ファイルB 追加の制限事項 この添付書類 B は、添付されているライセンス (「ライセンス」) を補足するものです。ライセンスに規定されている制限に加えて、次の追加条項が適用されます。 モデルのみが参照されている場合でも、以下の制限がモデルとモデルの派生に適用されます。 「マージ」とは、モデルに関して、モデルまたはモデルの派生を 1 つ以上の他のモデルと組み合わせて、単一のモデルを生成することを意味します。モデルの派生にはマージが含まれると理解されます。 あなたは、モデルに関して以下のことに同意します (それぞれ「許可」)。 権限の変更: モデルの派生物を共有または利用可能にするときに、該当する権限を変更または削除します。 モデルの販売: 有償またはその他の有価物と引き換えにモデルを販売またはライセンス供与しないでください。DreamShaper License と Google 翻訳
Flat2D AniMerge (SD1.5 – Cartoon/Anime)
「Acly/SD-Checkpoints · Hugging Face」には説明が一切ないため不明です。
似ている名前のサイトを見ると、アニメとマンガをマージして、それらのスタイルを実現するベースモデルと推測できます。
License:
CreativeML Open RAIL-M
AddendumThis is a merge of some random anime based and cartoon based models to achieve a somewhat cartoony anime style, more similar to what you would actually see in anime as opposed to the more common hyper-detailed anime models.
これは、いくつかのランダムなアニメ ベースのモデルと漫画ベースのモデルをマージして、やや漫画的なアニメ スタイルを実現します。より一般的な非常に詳細なアニメ モデルとは対照的に、アニメで実際に見られるものにより似ています。Flat-2D Animerge – v4.5-sharp | Stable Diffusion Checkpoint | Civitai
ライセンス
ライセンス「License – a Hugging Face Space by CompVis」のリンク元「Acly/SD-Checkpoints · Hugging Face」のタグには、CreativeML Open RAIL-M と書かれています。
今回はここまで
続きは次回の記事で紹介します。
参照サイト Thank You!
- Krita | デジタルでのお絵描きと創造の自由を
- Acly/krita-ai-diffusion: Streamlined interface for generating images with AI in Krita. Inpaint and outpaint with optional text prompt, no tweaking required.
- Interstice
- Plugin Installation | Krita AI Handbook
- stable-diffusion-v1-5/stable-diffusion-v1-5 · Hugging Face
- lllyasviel/ControlNet · Hugging Face
- KritaのAI生成プラグイン「Krita AI Diffusion」をカスタムComfyUIサーバで試す
- CUDA – Wikipedia
- DirectML – Wikipedia
- 【画像生成AI】Stable Diffusion派生モデルを利用・公開するときはライセンスに注意しましょう|はせ@AI Photo
- ControlNet -Soft Edgeの特性や使い方を解説 / Stable Diffusion web UI | taziku / AI × クリエイティブ | 東京・名古屋
- セマンティックセグメンテーションとは?AI開発におけるセグメンテーションの種類と活用事例 – AIポータルメディアAIsmiley
- How to use Stencil control layer · Acly/krita-ai-diffusion · Discussion #685
- stencilとは・意味・使い方・読み方・例文 – 英ナビ!辞書 英和辞典
- README.md · h94/IP-Adapter-FaceID at main
- OpenPoseなどのControlNetは商用利用できる?ライセンス・商用利用可能な機能について徹底解説! | romptn Magazine
記事一覧 → Compota-Soft-Press
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