無料で軽快なオープンソースのゲームエンジン「Godot Engine 4」の公式ガイド「Exporting for Android」を参考に、アプリを Android OS 用にエクスポートするために必要な、Adoptium Open JDK 17 の簡単な紹介と、実際にインストールする手順を紹介します。
JDK とは
JDK は、プログラミング言語 Java を用いた開発に必要なソフトウェア開発キット(Software Development Kit)です。
Java Development Kit (JDK) はオラクル(旧サン・マイクロシステムズ)により提供されている、プログラミング言語Javaを使ってJavaアプリケーションおよびその他のソフトウェアコンポーネントを構築するためのソフトウェア開発キット (SDK) および開発環境である。
Java Development Kit – Wikipedia
JDK には、有料ライセンスの Oracle JDK と、オープンソースの Open JDK があり、機能面はほぼ同じです。
Oracle JDK と OpenJDK はそれぞれ、Java 開発キットと呼ばれるソフトウェアおよび仕様のセットです。Java 11 以降、Oracle JDK と OpenJDK は Flight Recorder および Mission Control などの機能を含むという点で同じビルドです。基本的に、Oracle JDK と OpenJDK にはコードの変更はほとんどない、またはまったくないので、機能面では非常によく似ています。
OpenJDK と Oracle JDK の最大の違いは、OpenJDK は Oracle、Red Hat、コミュニティが維持するオープンソース・プロジェクトであるのに対して、Oracle JDK はクローズドソースで、有料ライセンスが必要で、Oracle が維持しているという点です。この違いがあるため、クローズドソースであるかライセンスで制限されていることから、OpenJDK では利用できない機能が少しあります。
OpenJDK と Oracle JDK
Open JDK のダウンロードサイトへのアクセス
「Godot Engine 4」の公式ガイド「Exporting for Android #install-openjdk-17」に書かれているリンク先をクリックすると「Latest Releases | Adoptium」のページが開きました。
アクセスしたサイト Adoptium (旧 Adopt) の JDK は、前述の Open JDK であり、無償で商用にも使えます。
AdoptOpenJDKはアリババ・クラウド、Microsoft,、Red Hat、IBMなどがワーキング・グループ・メンバーであるEclipse Adoptiumに移管され、
(中略)
OpenJDKとしてリリースされました。ここで提供されているOpenJDKはオープン・ソース・ライセンスであり、無償で商用にも使え、長期のコミュニティ・サポート・バージョンがあります。
お金と労力を節約:Adoptium OpenJDKで環境設定を自動化!? | だんちゃんの冒険
Open JDK 17 インストーラのダウンロード
「Latest Releases | Adoptium」のページの少し下側の 4 つの選択肢を選びます。
Operating System は Windows、 Architecture は x64、 Package Type は JDK 、 Version は 17 -LTS を選びました。
パッケージを選択したら .msi ボタンを押してインストーラをダウンロードします。
LTS は長期間安定的にサポートされるバージョンを指します。
LTS(Long-Term Support)とは、ソフトウェアの特定の版(バージョン)を長期間安定的にサポートすること。また、開発元によってそのような長期サポートが約束されたバージョン(LTS版)。
LTS(長期サポート)とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words
Open JDK 17 のインストール
ダウンロードした「OpenJDK17U-jdk_x64_windows_hotspot_17.0.10_7.msi」を実行します。
インストーラが起動したら「次へ」ボタンを押します。
次のページでは、インストールする要素を選択します。
他サイト様「お金と労力を節約:Adoptium OpenJDKで環境設定を自動化!? | だんちゃんの冒険」によると、 Set JAVA_HOME variable 要素は最初「インストールしない」から「ローカルハードドライブにすべてインストール」に変更することで、 JAVA_HOME 環境変数を自動的に追加してくれると書いてあったので、そうしました。
※ JAVA_HOME については後述します。
「Set JAVA_HOME variable」の左のリストをクリックで開いて、「ローカルハードドライブにすべてインストール」を選択します。
設定が済み、インストール場所も確認したら「次へ」ボタンを押します。
※インストールされる容量は 302 MB + 5 KB 程度です。
設定に問題がなければ「インストール」ボタンを押してインストールを開始します。
※ UAC(ユーザアカウント制御)のダイアログが表示されたら許可してインストールを進めます。
Open JDK 17 をインストールしました。「完了」ボタンでインストーラを閉じます。
JAVA_HOME とは
インストール後に環境変数ダイアログを表示すると、先ほどインストールしたパスを値として、JAVA_HOME システム環境変数が作成されていました。
JAVA_HOME 環境変数は、JDK インストールフォルダへのパスを値として持ち、 JDK を参照する特定のアプリケーションから参照されます。
この環境変数の設定は必須というわけではないが、アプリケーションによってはこの環境変数を参照して動作するものがあるので、設定しておいたほうが良いだろう。
PathにJDKインストールフォルダにある「bin」フォルダを指定したが、JAVA_HOMEにはJDKをインストールしたフォルダを設定する。
ちゃんとできてる?Javaの環境変数の設定方法
引用によると Path 環境変数に %JAVA_HOME%\bin も指定したほうがよいかもしれません。
Windows 10 で環境変数を表示する手順については以下の記事を参照してください。
まとめ
今回は、無料で軽快なオープンソースのゲームエンジン「Godot Engine 4」の公式ガイド「Exporting for Android」を参考に、アプリを Android OS 用にエクスポートするために必要な「Adoptium Open JDK 17」の簡単な紹介と、実際にインストールする手順を紹介しました。
JDK にはオープンソースの Open JDK や有償の Oracle JDK など、機能面はほぼ同じでもライセンスが異なるものがあることもわかりました。
インストールの過程で設定される JAVA_HOME 環境変数についても確認しました。
参照サイト Thank You!
- Latest Releases | Adoptium
- Java Development Kit – Wikipedia
- お金と労力を節約:Adoptium OpenJDKで環境設定を自動化!? | だんちゃんの冒険
- LTS(長期サポート)とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words
- ちゃんとできてる?Javaの環境変数の設定方法
記事一覧 → Compota-Soft-Press
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