2D / 3D ゲームを作成できる無料・オープンソースの軽快なゲームエンジン「Godot Engine 4」で、Android 用のアプリを作成して、それを Android スマートフォンの実機で試すために、デバッグ版の apk 形式でファイル出力する手順を紹介します。
![](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/02/GodotEngine4.2.1-トップページの一部-1024x637.png)
パート1(全2回)では、GodotEngine4 で作成したアプリを Android 向けにエクスポートするために Android SDK フォルダパスと debug.keystore ファイルパスを確認して、プロジェクトの「エディター設定」ウィンドウに入力します。
※この記事の内容は、アプリ タップ The 宝箱 の開発でも使用しています。
※ GodotEngine のバージョンは 4.1.2 です。 .NET 版ではありません。
※「いらすとや」様の画像を使用しています。
※「ふい字」フォントを使用しています。
※「魔王魂」様のサウンドを動画内で使用しています。
※「無料効果音で遊ぼう!」様のサウンドを動画内で使用しています。
※記事で紹介するスクリプト / プログラム / コードは自己責任で使用してください。
Android 用に作成したアプリ TapThe宝箱について
Android 用にエクスポートするアプリは、 GodotEngine4 で作成した「TapTheTakarabako(タップThe宝箱)」です。
GooglePlayConsole のデベロッパーアカウントが 2024 年 3 月末で閉鎖されたため GooglePlay からはインストールできませんが、WebGL (HTML5) 版を以下のサイトでプレイできます。
タップ The 宝箱 | フリーゲーム投稿サイト GodotPlayer
※「タップ The 宝箱」アプリを GodotEngine4 で作成した手順は、別の記事で公開予定です。
![GooglePlay 本番用IDによる実際の広告の表示 アプリを起動して3秒程度で実際の広告が表示されました....](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/GooglePlay-本番用IDによる実際の広告の表示-アプリを起動して3秒程度で実際の広告が表示されました-461x1024.png)
Android 向けエクスポートのためのエディター設定
GodotEngine では Android 向けエクスポートのために
- Android SDK フォルダへのパス
- Debug.keystore ファイルへのパス
を「エディター設定」ウィンドウの Android のページで行えます。
この設定を行うだけで、デバッグ用の apk ファイルをエクスポート出来るようになります。
Android SDK フォルダへのパスを設定することは、リリース版の apk, aab ファイルのエクスポートにも必要です。
※ apk ファイルは、ストアにアップロードする以外に、 USB ケーブル経由で直接 Android スマートフォンにアプリをインストールできます。
Android SDK フォルダパスの確認
Android SDK フォルダパスを Android Studio を用いて確認します。
まだ、 Android SDK をインストールしていない場合は、以下の記事を参照してください。
Android Studio をインストールしていない場合は以下の記事を参照してください。
Android Studio 起動直後の画面で「More Actions」をクリックして表示されたリストから「SDK Manager」を選択します。
![AndroidStudio の SDK Manager を起動して SDK フォルダのパスを確認します.](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/AndroidStudio-の-SDK-Manager-を起動して-SDK-フォルダのパスを確認します.png)
「Settings」ウィンドウの Android SDK のページが開かれます。
そのページの上部の Android SDK Location のパスが Android SDK フォルダパスなのでコピーしましょう。
![AndroidStudio の SDK Manager を起動して SDK フォルダのパスを確認します2.](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/AndroidStudio-の-SDK-Manager-を起動して-SDK-フォルダのパスを確認します2.png)
Android SDK フォルダパスをコピーしたら Android Studio を閉じましょう。
Android Studio を開いた状態では、GodotEngine のエディター設定で Android SDK フォルダパスを設定する処理が失敗してしまいます。
![AndroidStudio を起動していると Godot4 のエディタ設定で SDK フォルダのパスを設定した際にエラーになるので閉じましょう.](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/AndroidStudio-を起動していると-Godot4-のエディタ設定で-SDK-フォルダのパスを設定した際にエラーになるので閉じましょう.png)
debug.keystore について
debug.keystore の作成・保存場所については以下の記事を参照してください。
Android 向けエクスポートのためのエディター設定
取得した Android SDK フォルダパスと debug.keystore ファイルパスを GodotEngine の「エディター設定」ウィンドウで設定します。
メニュー「エディタ―」→「エディタ―設定」を選択します。
![Godot4 TapTheTakarabako エディター設定ウィンドウを開きます.](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/Godot4-TapTheTakarabako-エディター設定ウィンドウを開きます.png)
「エディタ―設定」ウィンドウの「一般」タブの左側のツリー「エクスポート」→「Android」を選択します。
Android のページの
- Android SDK Path に Android SDK フォルダパス
- Debug Keystore に作成した debug.keystore ファイルパス
を設定します。
※ Debug Keystore User/Pass については最初から設定されている「androiddebugkey」「android」を使います。
![Godot4 エディター設定ウィンドウのエクスポート Android のページの Debug Keystore のパスを設定します.](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/Godot4-エディター設定ウィンドウのエクスポート-Android-のページの-Debug-Keystore-のパスを設定します.png)
二つのパスを設定したら「エディタ―設定」ウィンドウで行う Android 向けエクスポートのための設定は完了です。
![Godot4 エディター設定ウィンドウのエクスポート Android のページの AndroidSDKPath と Debug Keystore のパスを設定します.](https://compota-soft.work/wp1/wp-content/uploads/2024/03/Godot4-エディター設定ウィンドウのエクスポート-Android-のページの-AndroidSDKPath-と-Debug-Keystore-のパスを設定します.png)
今回はここまで
今回は、2D / 3D ゲームを作成できる無料・オープンソースの軽快なゲームエンジン GodotEngine4 で作成したアプリを Android 用にエクスポートするために必要な Android SDK フォルダパスと debug.keystore ファイルパスの確認と「エディタ―設定」ウィンドウへの二つのパスの設定手順を紹介しました。
参照サイト Thank You!
- Godot Engine – Free and open source 2D and 3D game engine
- かわいいフリー素材集 いらすとや
- 魔王魂 | 無料で使える森田交一の音楽
- 無料効果音で遊ぼう!
- Android用にエクスポート — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント
- Godot Android library — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント
- 【Godot 4.0】Androidアプリ(apkファイル)エクスポート手順 #Android – Qiita
- 【Godot Engine 4】MetaQuest2/QuestProで動作するVRアプリを作る
記事一覧 → Compota-Soft-Press
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