無料・軽快な 2D / 3D 用のゲームエンジン Godot Engine 4 で、オートタイルの設定を行った地形タイルセットを用いて、タイルマップに描画する手順を紹介します。
GodotEngine 4.3 では非推奨になった TileMap ノードのかわりに TileMapLayer ノードを用います。
前回の記事
前回は、TileSet リソースに地形要素を追加して、マップチップ画像にオートタイルの設定を行いました。
タイルマップを描画する TileMapLayer ノードの作成
タイルマップを描画するには TileMapLayer ノードを用います。
その上位にあたるルートノードには Node2D ノードを選択しました。
下図のように新規シーンの場合は「2D シーン」を選択します。
※すでに他のシーンが開いている場合は、シーンを保存してから、メニュー「シーン」→「新規シーン」を選択してください。
作成されたルートノード Node2D を右クリックして表示されるメニュー「子ノードを追加」を選択します。
「Node を新規作成」ダイアログが表示されます。
検索ボックスで TileMap と入力して TileMap ノードを選択すると「非推奨」と書かれたメッセージが表示されました。
Use multiple TileMapLayer nodes instead. To convert a TileMap to a set of TileMapLayer nodes, open the TileMap bottom panel with the node selected, click the toolbox icon in the top-right corner and choose ‘Extract TileMap layers as individual TileMapLayer nodes’.
代わりに複数の TileMapLayer ノードを使用してください。 TileMap を TileMapLayer ノードのセットに変換するには、ノードを選択した状態で TileMap の下部パネルを開き、右上隅にあるツールボックス アイコンをクリックして、[TileMap レイヤーを個別の TileMapLayer ノードとして抽出] を選択します。
メッセージに従い、非推奨になった TileMap ノードのかわりに TileMapLayer ノードを選択して「作成」ボタンを押します。
TileMapLayer に描画する TileSet リソースの設定
Node2D の下位に TileMapLayer ノードが作成・追加されました。
インスペクタードックには、 TileMapLayer ノードのプロパティが表示されています。
下パネルは TileMap が選択されていて「Tile Set プロパティに TileSet リソースを設定してください」といったメッセージが表示されています。
The edited TileMap or TileMapLayer node has no TileSet resource.
Create or load a TileSet resource in the Tile Set property in the inspector.編集された TileMap または TileMapLayer ノードには TileSet リソースがありません。 インスペクターの Tile Set プロパティで TileSet リソースを作成またはロードします。
前々回に作成した、オートタイルの設定をしたマップチップ画像が入っている、 TileSet リソースをファイルシステムドックから、インスペクタードックの TileMapLayer のプロパティ Tile Set にドラッグ&ドロップして設定します。
TileMapLayer のタイルマップに TileSet のオートタイルで描画する
描画に用いるマップチップが入った TileSet リソースを TileMapLayer ノードに設定した後は、TileMapLayer ノードに、 TileSet リソースのオートタイル設定をしたマップチップで描画します。
シーンドックで TileMapLayer ノードをダブルクリックで選択して、下パネルで TileMap が選択されていることを確認します。
下パネルの TileMap で「地形」タブを選択して、リストの地形セットの中から、前回オートタイル用の設定をした地形 Soil_Grass を選択します。
これで Soil_Grass というオートタイル設定をしたマップチップで、タイルマップを描画する準備ができました。
下パネルの TileMap の上側にあるペンや消しゴム、線・矩形選択・バケツツールなどを使って、タイルマップに描画してみましょう。
クリックやドラッグで描くことができ、オートタイル設定に従って、隣接するマップチップの種類が自身と同じものかどうかで自動的に最適なマップチップ画像に変わります。
ペンやバケツツールなど様々なツールを使って描画しましょう。
例えば、消しゴムと範囲選択を組み合わせることで、一気に削除することもできます。
タイルマップを編集したら Ctrl +S などでタイルマップのシーンを保存しましょう。
まとめ
今回は、無料・軽快な 2D / 3D 用のゲームエンジン Godot Engine 4 で、オートタイルの設定を行った地形タイルセットを用いて、タイルマップに描画する手順を紹介しました。
GodotEngine 4.3 では非推奨になった TileMap ノードのかわりに TileMapLayer ノードを用いました。
参照サイト Thank You!
- Tilesetter – Tileset generator & map editor tool
- Godot Engine – Free and open source 2D and 3D game engine
- Using TileSets — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント
- Using TileMaps — Godot Engine (stable) documentation in English
- はじめてのGodotエディタ — Godot Engine (4.x)の日本語のドキュメント
- Godot4オートタイルまとめ(ツクール・ウディタ形式) | ふぉるたブログ
記事一覧 → Compota-Soft-Press
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